コラム

2020.03.02[大規模修繕]

大規模修繕からたった6年で再修繕?!

マンション外壁の打診調査へ

こんにちは。

繁忙期でついつい後回しにしてしまっていたブログをそろそろ再開していきたいと思います。

先日、千葉県松戸市のマンション組合員の方から、築19年、最初の大規模修繕から6年での剥落事故の調査依頼を受け、現場へ行ってきました。

タイルの剥落があった壁面に、ブランコを垂らしての打診調査を行う事になりました。


私達は、壁を鉄球が付いた打診棒で叩き、反響する音を聞くことで、コンクリート内部の状態が99%把握できます。

その結果、100平米「1メートル角が1平米」の打診調査で、緊急措置が必要な所は21平米、調査量の5分の1が今すぐ剥落してもおかしくない状態です。


ここのマンションは外壁平米数量は5000平米なので、単純に5分の1では…、と考えると恐ろしくなります。

コスト削減で強度不足に?!

診断結果として、浮いている壁を躯体コンクリートと接着する

「エポキシピンニング工法」

という工事が、1平米に対して16発しか打っていない為の強度不足によるものでした。

私は、1平米に対して50発を必ず推奨するのですが、設計士や施工する大規模修繕会社によって、コストの削減の為に数量を減らす事がよくあります。

マンション修繕の保証期間は、大体5年間が一般的であり、このマンションは前回の修繕から6年目に入っていた為、6年間貯めた修繕積立て金での実費工事となってしまいました。

組合側に、施工した大手大規模修繕会社への瑕疵責任の交渉を勧めましたが、保証期間外の不備には一切の保証はしないとの返答だったそうです。

本当に居住者の方々には気の毒に思います。

弊社管理の上、信用の出来る3社の入札により、たった6年での外壁修繕をやりますが、次回修繕の時には直す所が無い位の修繕を今回行いたいと思います。

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