2019.09.19[大規模修繕]
大規模修繕工事の現場監督はサービス業?
大規模修繕工事と新築工事の違い
大規模修繕工事・改修工事において、工事管理監督者(これ以降、現場監督という言葉で統一)は、建設業従事者であると同時に、サービス業従事者であると私は考えております。
ちなみに、新築工事の現場監督についてはそう思いません。
新築工事と大きく異なる部分、それは、マンション大規模修繕工事・改修工事は、居住者の皆様がお住まいの上での工事になるということです。
300世帯のマンション改修工事であれば、300世帯×世帯人数が、現場監督が対応すべきお客様なのです。
工事期間中は、通期にわたり下記の様なご不便をおかけしてしまいます。
- 資材の搬入、搬出によるご不便
- 建物周りへの仮設物設置によるご不便
- 騒音の発生
- 若干の匂いの発生
- 場内への作業員の出入りによるご不便
- ベランダの使用制限によるご不便
- 開放廊下・階段工事時の通行制限
- 在宅依頼(玄関扉塗装がある場合)
- 車両入退場制限
ざっと思い浮かんだだけで、上記のような大変なご不便を、工事期間中居住者の皆様へおかけしてしまうのです。
そして、近隣にお住いの方への対応もあります。
過去に近隣の方とトラブルがあった場合、工事に非協力的であったり、時には意地悪されてしまうこともあります。
そのような事情がある場合には、事前に発注先の工事会社へ相談しておくと、後々の工事がスムーズに運ぶ確率が高いです。
大規模修繕工事における究極の目標
私の経験上、改修工事の現場監督は、技術的なスキルも兼ね備えていて当然ですが、それ以上に対人コミュニケーション能力が重要だと考えます。
というのは、工事中のマンション居住者の皆様、近隣の方からのお問い合せ・クレームが、上記の理由により毎日の様に発生するからです。
それらに対して迅速丁寧に対応しなければなりません。
工事期間中だから我慢してくれ、分かってくれ、とは絶対に言ってはなりません。
明らかに無理な要望でも、耳を傾けて解決策を講じなければならないのです。
もちろん、お問合せ・クレームがゼロであるに越したことはありません。
ほとんどの現場監督はクレームゼロを目指して努力しています。
究極の改修工事現場は、工事を施工していることに居住者の皆様が気が付かない現場環境です。
私どもはこれを目指しております。
究極の目標です。
ここが決め手!大規模修繕工事の発注先
このコラムをご覧になっていて、お住まいのマンションの改修工事が近く予定されている方は、発注先の工事会社の選定も大切ですが、予定現場監督の人物像もそれ以上に大切だとお考えください。
はっきり申し上げると、現場監督次第で全く結果が変わります。
特に品質管理・工程管理が格段に良くなるはずです。
これは経験上、間違いありません。
宜しければ、ぜひ私どもにご相談ください。
サービス精神旺盛な、コミュニケーション能力の高い現場監督に工事を担当してもらうことで、全てが成功に終わる可能性が非常に高くなるのです。
以上が、現場監督業=サービス業と考える理由です。